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T60RPmk2レビュー
ajurika

自己完結型総合音楽家 AJURIKA さんにT60RPmk2を使っていただきました。

最高です。
まさに、ここに「最高の音」があります。

前モデルであるT60RPを使い続けて早5年。本当に空間表現が綺麗で、楽曲の全体像を聴くのに適した素晴らしいヘッドホンでした。ただ一点、どうしても低音に物足りなさがあり、「もっと迫りくるようにキックドラムやベースが鳴ってくれれば完璧なのに……」と感じていました。
そんな中、登場したのがこのT60RPmk2です。すでに新型RPドライバを搭載したT50RPmk4を聴いていたこともあり、期待は高まっていました。そして実際にヘッドホンアンプにT60RPmk2を接続し、最初の音が鳴った瞬間、「これはとんでもないヘッドホンだ」と確信しました。

本当に、最高です。

理想を実現してくれました

広大な空間を感じさせる音場、繊細でシルキーな高音、歪みのない高解像度な中音域、そして地を這うような超低音――すべての帯域を余裕をもって鳴らしきるその完成度は、感動すら覚えるほど。まさに恐ろしいまでの完成度です。
私は普段、対戦格闘ゲームや音楽ゲームを中心に、ボーカル楽曲、オーケストラ、ダンスミュージックなど幅広いジャンルの楽曲を制作しています。それにあわせ、ヘッドホンやスピーカーを使い分けていますが、再生機器には「低音を強調すると中高音がマスクされる」「高音を煌びやかにすると耳に刺さる」など、“一長一短”がつきものです。
「すべてがいい感じに鳴る」機器にはなかなか出会えません。
しかし、このT60RPmk2は、その理想を実現してくれました。

広大な空間を感じさせる音場、繊細でシルキーな高音、歪みのない高解像度な中音域、そして地を這うような超低音――すべての帯域を余裕をもって鳴らしきるその完成度は、感動すら覚えるほど。まさに恐ろしいまでの完成度です。
私は普段、対戦格闘ゲームや音楽ゲームを中心に、ボーカル楽曲、オーケストラ、ダンスミュージックなど幅広いジャンルの楽曲を制作しています。それにあわせ、ヘッドホンやスピーカーを使い分けていますが、再生機器には「低音を強調すると中高音がマスクされる」「高音を煌びやかにすると耳に刺さる」など、“一長一短”がつきものです。
「すべてがいい感じに鳴る」機器にはなかなか出会えません。
しかし、このT60RPmk2は、その理想を実現してくれました。

試聴曲レビュー

視聴曲1:Exoplanet (Kalki Remix) / Protonica
新しい機材の試聴では、必ず最初に聴く一曲です。
サイケデリックトランスの楽曲で、イントロの広大な音場から、1分50秒でキックとベースが入ってくる瞬間に、その機材の表現力が試されます。
T60RPmk2では、その鳴りがまさに完璧。
強大な低音、立ち上がりの速さ、そしてリバーブの消え際まで描き切る繊細さ──すべてが高いレベルで成立しています。

視聴曲2:Quantum (Virtual Riot Mix) / Astronaut
こちらも私の試聴定番曲です。
イントロの美しいストリングスに続いてボーカルが入ってくる部分では、ボーカル表現の繊細さを確認できます。さらに、55秒から空間を埋め尽くすようなドラムとベースが登場し、音の分離性や高音圧での再生能力が試されます。
T60RPmk2では、ボーカルが艶やかに響きます。
音の輪郭を綺麗に均したような滑らかさで、声の質感がとても自然に。高音圧でも音が潰れることなく、見事な分離感で再生される様子には驚かされます。

視聴曲3:Embark (Original Mix) / Virtual Riot
Virtual Riotのアルバムの1曲目。映画音楽的な構成が特徴です。
T60RPmk2で聴くと、イントロのストリングスに感じる重厚さと立体感が圧巻。1分30秒からの超低音ドローンでは、空気が震えるような迫力を体感できます。

視聴曲4:Deep Jungle Walk (Original Mix) / Astrix
イントロの民族楽器が左右に動きながら少しずつ音が重なっていき、1分23秒からキックとベースが炸裂します。まるで立体音響のような臨場感を、T60RPmk2でぜひ体験してほしいです。
残響の美しさ、空間表現、低音の力強さ、音の立ち上がり、繊細な高音──T60RPmk2の真価が、ここにあります。

試聴環境
再生ソフトウェア:TuneBrowser
DACヘッドホンアンプ:iFi audio micro iDSD Diablo
ヘッドホンケーブル:NOBUNAGA Labs霧降 (バランス接続)

プロフィール

作詞、作曲、編曲からミキシング、そしてDJまで行う自己完結型総合音楽家。

ゲーム音楽を中心に楽曲制作をしており『アイドルマスターシンデレラガールズ』や『鉄拳』『beatmania IIDX』『ウマ娘』『勝利の女神:NIKKE』『maimaiでらっくす』などへの楽曲提供、そして横浜F・マリノスの選手紹介楽曲や声優への楽曲提供等、活動は多岐に渡る。
海外レーベルからのリリースなどクラブミュージックを軸にした活動もしており、イギリスPsy Core Recordsからリリースした「Samurai Damacy」はJuno Download PsyTrance部門にて1位を獲得した。またベルギーImage LIne社制音楽ソフトウェアFL Studioのパワーユーザー認定者として知られている。

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